現代社会の環境について
社会情勢の激しい変化、労働環境の変化、
そして価値観の変化(個々の多様性を重んじる)
働き方の多様性、個々を重んじる社会
リーマンショック以降、終身雇用が崩れ解雇が続出しました。そこから契約社員、派遣社員の活用が進み、多様な働き方があたり前の労働環境になっていきました。2000年頃、既に私の所属していたJALでは、CAの新卒採用はなくなり契約社員から能力と適性がある者のみが正社員に登用され、外国人雇用が促進されるなど、様々な雇用形態が社内に混在する環境が始まったことを覚えています。
現在、私がキャリアコンサルタントとして関わる企業では、様々な雇用がある中で同一労働同一賃金の実行のために、人事労務が新しい枠組みつくりに頭を悩ませている一方で、コロナの影響を受けつつもこれを好機として、優れた技能と適性を持つ者が残り生まれ変わろうとしています。生き残りの施策は能力主義ということです。 (そこから外れた人の事を書く)
労働市場においても、シニアの活用、転職、中途採用の流れが進み、能力主義が促進され能力があるものが優遇される仕組みが推奨され、企業内では副業も始まっています。副業するとは、違う環境で自らの能力向上を図り、所属している企業に反映させるという意味合いと同時に、自らのキャリアに還元していくということです。ここでも、個々の能力がクローズアップされています。 (そこから外れた人の事を書く)
これらの動きは、混沌とする社会で企業が生き残るために「個人が軸となり企業を成長させる」という考えが根底にあり、具体的には今までのように個人の能力を企業が教育して伸ばす考えから、個人が主体的に能力開発に取り組み(リカレント教育)、企業に貢献し自らのキャリアに還元していくことです。(組織内キャリア形成)
これは「個の成長促進は企業を強くし、社会を強くする」という考え方であり、企業が掲げる社会貢献へと連なる道でもあります。
昨今では、社会情勢と労働環境の変化に打ち勝ち、社会の中で生き残る企業になるためには、「個人の自律的なキャリア形成」を主とした人材育成が必要だという方向性を国が示し、施策と助成金を出しながら、企業と共に実行しています。